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​あなたの「治ろうとする力」を高めます

​◆西洋医学と東洋医学

はり灸の考え方のベースは東洋医学。

​その東洋医学を知るために、まず西洋医学との病気の捉え方の違いについてみてみましょう。

□西洋医学は「見つけて、攻撃する」狩猟の医学

 ヨーロッパの民族の多くは狩猟民族の血を受け継いでいます。そのため西洋医学の治療にも狩猟の方法が用いられました。獲物を見つけることができればそれを殺すことができるので、西洋医学では病気の原因となるものを見つける技術や観察する技術、そして殺すための武器が発達しました。原因がはっきりしている感染症についてはそれに対する薬を使い殺すことができるので非常に有効ですし、外科的な手術も得意な分野です。

 

​ しかし、獲物が見えない場合は狩りができないように、現代の西洋医学でも原因がはっきりわからない病気に対しては治療のしようがありません。また獲物がぼんやりとしか見えていない場合は狙いを外して正常な細胞を殺してしまったり傷つけてしまうこともあります。

□東洋医学は「身体を耕す」農耕の医学

 

 一方、鍼灸が生まれた地である中国の民族は、漢民族をはじめとするその多くが農耕民族です。太陽や風雨、季節のうつりかわりを感じながら大地を耕し種を蒔き、そして収穫を待つ生活を送っていました

 

 そのような暮らしから生まれた東洋医学は、人間の身体を畑のように日々耕し、病気にならないような身体をつくること、つまり「養生」を重視しています。

 それでももし病気になってしまったら、原因である悪いものを殺すのではなく、身体から追い出そうとします。例えばお腹が痛ければ早く排泄して悪いものを出そうとしますし、熱が出れば無理に下げるのではなく出し切ることで悪いものを追い出します。

 東洋医学では私たちの身体は「気・血・水」で構成されているとしています。そしてこれらが多すぎず少なすぎず、ちょうど良い状態で身体の中を巡っている状態が良い状態、すなわち健康であると考えます。反対にこれらのバランスが崩れたり滞ったりすると、私たちの健康状態に影響を及ぼします。
 
 崩れたバランスを調えるために、気の通り道である「経絡」上にある「経穴」(いわゆる「ツボ」)にはりやお灸をし、身体が本来持っている「治ろうとする力(自然治癒力)」を高めるお手伝いをする。それが鍼灸治療です。

​◆東洋医学の得意なこと

「病院で検査をしても特に異常はなかったけれど、なんとなく体調が悪い」
そういった経験はありませんか?
 肩こりやめまい、冷えやのぼせ、倦怠感などのような数値化しにくい漠然とした身体の不調は、東洋医学が得意とするところです。また東洋医学では「人間の身体と心は一体である(心身一元論)」としています。身体が病めば心を病むし、心が病めば身体を病むと考えます。ですから「やる気が出ない」、「夜眠れない」といった訴えに対しても対応することができます。
 他にも、はり灸はその人が本来持っている自然治癒力を回復させるので、定期的に継続して受けることで病気にかかりにくくなったり、たとえかかったとしても以前より軽く済んだりするようになります。また症状ひとつひとつをバラバラに考えるのではなく、こころと身体を丸ごとひとつとして捉え原因を探り治療をしますので、主訴だけでない部分においてもその効果を発揮します。例えば腰痛の治療のために通っていたら花粉症の症状が軽かったとか、冷え性改善のためにはり灸を受けたら脚が軽くなった、などということもよく聞かれるのはそのためでしょう。

​◆治すのはあなた自身です

 からだは治りたがっています。もし今、あなたがお困りの症状があるのなら、それはからだからのサインかもしれません。
 
「ちょっと疲れすぎてるよ」
「少しゆっくりしたら?」
 
 からだからの声に耳を傾け、いつも頑張っているご自身をいたわりましょう。はり灸は治りたがっているあなたのからだをいつでもお手伝いします。